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ソリッドレザー断面  過去において革は丈夫さの代名詞でした。
しかし、丈夫で軽くメンテナンスフリーのさまざまな新素材の登場でその地位を追いやられることになりました。そして革は消費者ニーズに合わせるため、さまざまな研究開発と改良を重ねてきました。
  それは低価格で色落ちや汚れにくく撥水性のある新しい革、欠点を克服した革でした。 革の傷跡や色ムラを隠すため、汚れにくくするため、革の表面にさまざまな処理を施しています。
しかしその反面、革の持ち味や言葉では言えない特性(色・艶・触感)などが失われてしまいました。
機能性を求めるのも一つの方向性だと思いますが特性を引き出すために欠点をさらけ出した「あるがままの革」も ひとつの提案だと思います。

革の良さは数値や言葉、画像で表すことが出来ません。ぜひ手にとってその特性を味わっていただきたいと思います。000
タンニンなめしの革は銀面 がなめらかで固い革です。主にレザークラフトやベルト、馬具などに使われています。この革をソフト感を出すため全体をもみほぐして柔らかくたものがSolid Leatherです。   ある程度の厚みがありながらソフトな仕上がりと全体に現れたシボが特徴です。 (シボとは革の表面にでる文様(しわ)のことです)シボは均一には出ません。部分的に強くなったり大きくなったり様々です。艶が出てくるとシボがさらに強調され奥行きと重厚感が増してきます。   表面処理は染色のみで顔料やラッカーなどのコーティング剤などで仕上げていません。艶のない色調ですが使い込んでくると色が濃くなり、独特の艶と手触りが現れてきます。   尚、色落ちや色移りを完全に抑えることは出来ませんので特に最初のうち多少の注意が必要です。 革通 常モミを掛けるというと、二つ折りにして押さえながら折り目をずらしていく方法をとります。この場合、しわは折り目に対して平行について行きます。これを四方、八方から掛けることで最終的には亀の甲羅文様(亀甲文様)を作ります。
Solid Leatherは自然に任せたモミをしています。機械で革の片方を挟み上下に強く振動させ揉みほぐしています。このため、革の密度や堅さなどさまざまな要因で同じ一枚の革でも場所によって大きく質感が変わります。
左の画像をクリックすると拡大画像を表示します。同じ商品でも革の場所によって雰囲気が変わることが解ります。